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Express scribeのしおり機能を使って、逐次通訳の書き起こしを効率的に進めよう

通訳の画像

こんにちは。カナ文字工房の関 香奈枝です。
今回はExpress scribeのしおり機能を使って、逐次通訳の書き起こしを効率的に進めようというテーマでお話を進めていきます。

逐次通訳とは、外国語で話す人が区切りの良いところまで話し、その内容を通訳の人が日本語に訳して話すのを交互に行うことをいいます。外国人へのインタビューや外国人が参加する講演会やシンポジウムなどで多く行われています。

書き起こしの依頼では、外国語の部分は除き、日本語の部分だけを書き起こししてくださいという案件が時々あります。英語と日本語が交互に流れてくる音声を聞くよりも、日本語だけをまとめて文章化していたほうがずっと編集しやすいという理由から、よく行われる方法です。

音声の長さは、日本語と英語合わせると日本語のみの場合より2倍以上長くなってしまいます。私は4時間ものの音声を日本語の部分だけを書き起こしたことがありますが、納期が短かったので、大変焦って作業したのを覚えています。

短い音声ならば、外国語と日本語が交互に話されていても気になりません。しかし、音声が長ければ長いほど、作業時間に無駄が出てしまいます。できることなら、外国語の音声の部分は省いて作業をしたいものです。

先に音声編集をして外国語部分を削除するという方法もあります。しかしこの方法ですと外国語の部分が省かれているせいで、タイムスタンプを正確に入力することができません。再度マスター音声からタイムコードを割り出さなければなりません。これでは、二度手間になってしまいます。実際、私は音声編集をしようとして、かえって作業時間が長くなってしまった経験もあります。ですので、音声の編集はしないほうが無難かなと、個人的に思います。

音声編集をする以外で日本語部分のみを効率良く聞くことができるかどうか、いくつかの書き起こしソフトで実験してみました。するとExpress scribeのしおり機能が使いやすいことが分かりました。
しおり機能とは、任意のタイムコードを頭出しできる機能のことです。ちょうど本の読み途中でしおりを挟んで、続きが読めるようにしておくのと同じようなイメージです。

Express scribeでは、Ctrlキーと矢印の左右キーのどちらかを同時に押すと、しおりを設定したタイムコード部分を頭出しできるよう設定されています。しおり機能の使い方を工夫すれば、逐次通訳音声の日本語部分だけを聞けるようになり、大変助かりました。しおり機能を使うことによって作業効率が良くなったので、ほかの方にもお役に立てばと思いまして、実際の操作手順をご紹介させていただきます。

1 Ctrlキー+Jキーを入力し、日本語の部分のしゃべりだしにタイムコードを指定します。
仕様書で指示があった場合を除き、日本語の終了部分や外国語部分のしゃべりだしに対してしおり機能を使う必要はないです。
エクスプレススクライブ、しおり機能1

2 、指定したタイムコードの箇所にしおりを設定しておきます。
エクスプレススクライブ、しおり機能2

3 音声終了まで、ひたすらテープ起こし作業と日本語部分のしゃべりだしにしおり機能を設定をし続けます。
しおり機能を設定することで、日本語部分の頭出しが楽にできるようになります。
エクスプレススクライブ、しおり機能3

4 音声終了までテープ起こしとしおり機能の設定を終えたら、日本語部分だけの頭出しをしながら音合わせをします。

5 Ctrlキー+→キーかCtrlキー+←キーを押すことで、しおり機能を設定した箇所が頭出しされます。

6 4と5を繰り返して、音合わせを行います。

この方法で実際に作業してみたところ、外国語の部分を含めて全ての音声を聞くよりも、3分の2程度の時間で作業を終えることができました。しおり機能を使って既に日本語部分だけを頭出しできるように設定してあることで、音合わせ(音声を聞きながら入力結果と照合すること)の際に外国語部分は聞く必要がなくなるため、作業を効率的に進めることができました。

それでも、日本語のみの音声について作業をするよりは時間がかかりました。恐らく、しおり機能の設定に時間を取られたものと思われます。しおり機能をもっと手早く使いこなせるようになれば、もう少し作業時間を短くすることができると思います。

上記の方法は、日本人だけで話している場合でも使うことができます。例えばインタビューのテープ起こし案件では、複数話者のうち特定の話者の言葉だけを書き起こしするという案件があります。その場合、指定された人物のしゃべりだしに毎回しおり機能を設定しておくことによって、ある人の発言の頭出しを手早く行えるようになります。そして、音合わせの際の作業も楽に行うことができます。

個人的な意見ですが、音合わせの作業が楽になると原稿の精度が上がるように思います。必要な作業のみに集中させられるからでしょうか。私の場合、原稿の精度を上げることができたので依頼主から信頼されるようになり、その結果、仕事を得やすくなりました。多くの仕事をいただけて、依頼主の皆さまには大変感謝しております。ともかく仕事を通じて依頼主に信頼いただけるように自分がなることが、一番大切なのだなとも感じました。

この仕事を続けていて分かったことは、テープ起こしを職業とするには原稿の精度を上げ、依頼主に信頼されることが第一だということです。体調を維持しながら仕事を続けていくためにも、報酬を少しずつ上げていくためにも、作業時間を減らしつつ効率良く作業する工夫を行うことが大切だと思いました。

ソフトにある便利な機能を使いこなして手早く作業をすることで、作業1時間当たりに対しての報酬額(以下、時間単価)が上がってきます。もし作業時間を短くする工夫を行わないと、疲労がたまって原稿の精度は下がります。またテープ起こしの仕事はほとんどが単価が決まっていますので、作業時間が長くかかると作業報酬が低くなってしまいます。より高く報酬を得たいのであれば、手早く作業する工夫を続けることが大事だと私は感じています。

時間単価を上げるためにも、お手持ちのソフトに備わった機能をよく調べ、ご自分なりの工夫をしてみると良いと個人的に思います。

今回は逐次通訳の場合のテープ起こしを効率的に進める方法について、話を進めました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの何かに参考になれば幸いです。

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